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謹賀新年2022

2022年01月24日

明けましておめでとうございます。コロナ禍により1年に1度の更新になっています。

新年早々オミクロン株が猛威を奮っていますが、昨年の年始の挨拶と同様に、私にとっては嬉しいニュースが舞い込んでいました。

拙著ブルーバックス『細胞の中の分子生物学』に第12刷1,000部の重版がかかりました。これで累計25,000部です。

私が大会長を勤めた一昨年6月の細胞生物学会が中止 (web開催) となり、悔しさのあまり、再挑戦させていただいた昨年6月の細胞生物学会も完全オンライン開催となりました。みやこめっせで対面開催し、京大や京都工繊大の学部生の学会デビューの場としたいという夢は叶いませんでした。つい最近、来年5月の日本生化学会近畿支部の例会長を頼まれて引き受けましたので、その頃までにコロナ禍が収束していることを願っています。

昨年は2回、米国向けオンラインセミナーを行いました。スムーズでしたが、時差により午前2時頃に終了するのはきついですね。国内向けのオンライン講演を3回行いました。

デルタ株蔓延が収まった12月に名古屋で、今年1月初めに東京で対面講演を行いましたが、やはり聴衆の顔を見ながら話できるのは良いですね。オミクロン株蔓延開始ギリギリのタイミングで1月中旬に AMED-CREST の領域会議が東京で開催されました。旧知の面々が多数参加していながら、会議が終了するとデパ地下で弁当を買ってホテルの部屋で独り食べるのは寂しいものでした。

オミクロン株は上がるのが早いが、ピークに達すると下がるのも早いというので、2月中の収束を期待しています。次の講演は3月下旬の群馬大です。ちょっとした観光もできてブログを更新できたら良いなと考えています。

1月12日にメールが来て、the 17th International Zebrafish Conference での Keynote Lecture を依頼されました。2007年にメダカを使った研究を始めてから15年、遂にここまで来たか、という感慨を持って受諾しました。6月にカナダのモントリオールに来て欲しいとのこと (海外の方達はオミクロン株に対して楽観的なようです)。行けるかどうかは帰国後の隔離期間によりますね。その翌週には東京で開催される細胞生物学会のシンポジウムで話さなければなりませんし講義もあります。

故郷倉敷の英雄故星野仙一氏 (倉敷商業高校のエース) の記念館が昨年11月末で閉館となるというので、法事で倉敷に帰った時に初めて訪れました。右下は母親に初めて買ってもらってとても大事にした、当時としてはかなり高額のグローブです。時の流れとはいえ、寂しいものです。

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論文の方は、Ginto George 君の eLife 論文 2020 の続きを eLife に Research Advance として出すことが出来ました。糖タンパク質の糖鎖依存的分解経路に関与する酵素群 (EDEM2がM9→M8B、EDEM3/1がM8B→M7A) を生化学的に証明することができ、長年の論争に最終決着をつけることが出来ました。Ginto はよく頑張りました。今は英国に渡って研究を続けています。

今年は、このレベルの論文を3つ出すことが目標です。

 


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