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EDEM1/2/3 ノックアウト細胞の解析結果を JCB report にて発表

2014年09月03日

atmosphere 11期生の住友君が5年前にニワトリ DT40 細胞を使って始めた EDEM1/2/3 のノックアウト細胞の解析ですが、7期生の蜷川君が引き継ぎ、雑誌「生化学」の巻頭言アトモスフィアに私が書いたように、夢のような技術革命 TALEN 法の登場によりヒトの培養細胞でも比較的簡単に遺伝子破壊ができるようになり、過剰発現や遺伝子発現抑制法によって提唱されていた従来の結果とは全く異なる結果が得られ、8月4日号の Journal of Cell Biology の report として発表することができました。今までマンノシダーゼ活性がないと言われていた EDEM2 が最も重要なマンノシダーゼでした。5年ちょっとかかりましたが、モデルを一新し、遺伝子破壊してみなければ本当のことはわからんという信念を貫くことができました。よく頑張ってくれました。

夢のような技術革命 (PDF)

公開後、Faculty of 1000(昨年ノーベル賞を受賞された Randy Schekman 博士もヘッドの1人)から F1000Prime に選ばれたという嬉しい連絡が来ました。 F1000Prime (PDF)

ほぼ1ヶ月遅れになりましたが、蜷川君と岡田助教の頑張りでプレスリリースも行いました。
構造異常糖タンパク質の分解に必須な糖鎖刈り込み機構を解明
ー最新ゲノム編集解析により醜いアヒルの子が美しい白鳥に変身ー

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2014/140902_1.html

早速、中日新聞の記者が問い合わせに来て、9月3日付けの朝刊で記事にしてくれました(残念ながら著作権のため、公開できません)。

この論文は、京都大学学術情報リポジトリ(KURENAI)に登録しましたので、誰でも閲覧できます。ご覧あれ。

http://hdl.handle.net/2433/189557

本研究は、京都大学大学院医学研究科・武田俊一研究室 (DT40)、広島大学大学院理学研究科・山本卓研究室 (TALEN 法) 、岡崎統合バイオサイエンスセンター・加藤晃一研究室 (糖鎖解析) との緊密な共同研究により達成されました!


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