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青陵高校生の訪問

2023年09月15日

Seiryo

9月9日 (土) に、私の母校である倉敷青陵高校の生徒さん 30 数名が先生方と共に京都大学訪問に来られました。山陽道の一部区間がトンネルでの火災事故のために長期間通行止めになっていて、いつもより到着に時間がかかったようです。

分子細胞生物学体験プロジェクト「青色蛍光タンパク質をメダカの特定の臓器で発現させてみよう」と題して、30 分間の私からの全体説明に続いて、3班に分かれて 30 分ずつ順番に、1. 無菌操作とピペットマンの扱い方(私担当)、2. コロニーPCRと制限酵素処理後のアガロースゲル電気泳動、DNAシーケンサーによる確認(安田君担当)、3. メダカ個体を用いた蛍光タンパク質の観察、を駆け足で体験してもらいました。

参加された校長先生から本日「訪問させていただいた生徒たちは、先生の御講義に加え、研究設備や器具の使い方などを直接御教授いただく機会を得、貴重な経験となったと思っております。今回の訪問をこれからの生活や将来に生かしてくれるものと期待しております。今後も、お手を煩わせるようなお願いを申し上げるかもしれませんが、後進の育成に向け、御協力を頂ければ幸甚です」とのメールをいただきました。質問も出て、みんな高校生らしい元気さと好奇心で一杯でした。

 


Mary-Jane の来日

2023年08月26日

私のテキサス大学時代 (1989年4月〜1993年9月) のボス Mary-Jane Gething がオーストラリアから来日しました。私の直接のボスであり、夫の Joe Sambrook は4年前に亡くなり、Mary-Jane の両親から受け継いだ牧場も売って一息着いたのでしょう。日本の大部分を一周するクルーズ船に乗るとのことで、出発地の神戸に8月23日 (水) にやって来ました。24日 (木) に、Mary-Jane のオーストラリアのラボに半年間留学していた吉田秀郎氏にホテルまで迎えにいってもらい、特急に乗って昼前に京都駅に来てもらいました。何年振りの再会か、よく思い出せませんでしたが、長い月日が経っているのは確かですし、彼らのラボに留学しなかったら、今の私はなかったのも絶対です。
年休をとって半日お付き合いしました。まずは京都駅で昼食をとり、この日はそれ以前よりはマシでしたが、猛暑を避けるため北へ向かい、貴船神社を訪ねました (写真左)。あいにくと、着いた頃から雨が降りだし (写真中)、湿気が増して不快でしたが、有名な水占い (吉!) などを楽しみました (写真右)。長いこと京都に住んでいますが、貴船神社を訪ねたのは初めてのような気がします。

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近くの冷房がよく効いているカフェでおしゃべりしながら汗が引くのを待っていると、雨が止みましたので、奧宮へ徒歩で向かいました。写真左は樹齢千年以上の夫婦杉。

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奥宮からの帰りに、貴船川辺りに降りることができました。そこはとても涼しくて、またおしゃべりしながらしばし涼みました。

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もう一件カフェで時間を潰し、いよいよ夕食は有名な川床です (写真はカフェから見た川床)。

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残念ながら雨のため、川床での食事はできませんでしたが、鯉やアマゴ、鮎 (小振りでしたが、久しぶりに美味しくいただきました、写真右) などの川魚を中心としたコースを堪能しました。

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食事後に京都駅まで戻ってお別れです (吉田氏が新幹線で送りました)。長期の休みをとってメルボルンにぜひ遊びに来いとのことです。いつになったら、この約束を果たせるでしょうか。


少年剣道全国大会

2023年07月28日

7月27日 (木) に日本武道館において第57回全国道場少年剣道大会 −小学生の部― が開催されました (写真左)。私は前日夜遅くに東京入りし、その日は年休をとっての応援観戦です。9時開会式で (フロアーに降りたのは最初の方の選手のみ、写真中)、その後総勢 674 チーム (3人戦ですので選手総数 2,022名) が16試合場に分かれて試合が始まりました。各試合時間2分ですので、1試合6分程度です。わが太秦少年柔剣道愛好会 (写真右) は第8試合場の25番目、2時間半ほど待たされました。館内は冷房がかかっていますが、人が多すぎて効きが悪く、暑い中の我慢でした。

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対戦相手は長野県のクラブチーム。気合を入れて臨みましたが、実力差は歴然としていて、3人とも2本面を取られて負け、1回戦敗退となりました。ただし、中堅の咲太郎は1本面を取り返してくれました。予選会で1人だけ2敗だったのが悔しかったようで、その後の稽古ではとても大きな声を出すようになり、出稽古にも進んで参加して力をつけました。3人とも全国大会出場が励みになり、成長した姿を見せてくれています。「力を合わせて全国大会に行きましょう」と言わせ続けて本当によかったです。次の目標は「全国大会で1勝」となりました。

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礼に始まり             先鋒 丈瑠            中堅 咲太郎

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咲太郎の面に白旗3本        大将 初葵            礼に終わる


悲願の全国大会出場 & 近畿支部例会

2023年06月01日

5月28日 (日) に行われた少年剣道の大会で、現在私が代表を勤める太秦少年柔剣道愛好会の小学生チーム (先鋒:尾原丈瑠4年、中堅:渡邊咲太郎5年、大将:笹川初葵6年、コロナ禍以降時間短縮のため5人戦から3人戦に変更されています) が、3チームのリーグ戦で1勝1分の1位となり、7月27日 (木) に日本武道館で開催される全国大会出場権を獲得しました (中学生チームは4チームのリーグ戦を勝ち抜けませんでした)。私が小3の息子と一緒に太愛に入ってから今年がちょうど20年目です。私が部長になってから、稽古始めに太愛の3つの目標を唱和させ、締めに「力を合わせて全国大会に行きましょう。運・鈍・根」と言わせ続けて10数年、悲願達成です。丈瑠と咲太郎は私自身が一から手解きしたのでことさらです。努力は報われる、とまでいかなくても、頑張っていればいいことありますね。

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新型コロナウィルス感染症は、学会活動にも大打撃を与えました。私は、2020年6月の細胞生物学会の大会長を仰せつかり、京大や京都工繊大の学部生に学会デビューして欲しいと考えて、京都国際会館ではなく「みやこめっせ」を会場として鋭意準備していました。ですが、急激な感染蔓延状況を鑑みて3月に現地開催は断念、ウェブ上でのPDF開催という苦渋の決断をしました (大学は4月から連休明けまで休校になり、その間にオンライン講義の準備をしましたね)。2009年に流行した新型インフルエンザウィルス感染症は1年ほどで終息した記憶があったので、同会場で再挑戦させて欲しいとお願いし、許されました。しかし、蔓延は続き、2021年6月の大会は無念のオンライン開催となりました。

今回、依頼されて第69回日本生化学会近畿支部例会をお世話することとし、5月27日 (土) に京都大学百周年時計台記念館で対面のみの開催をすることができました。事前参加登録の学生 (大学院生・学部生・高校生・付添教師) 175人・一般76人に加え、当日参加も34人でした。対面開催とする以上、活発な討論を十分な時間していただきたいと考え、発表希望者全員にポスター発表を行なっていただくことにしたところ、締切の延長をせずに109題が集まりました(高校生発表も7題)。

新進気鋭の井垣達吏・京都大学大学院生命科学研究科教授 (私の向かって右隣) に特別講演をお願いし、前途有望な若手研究者3人 − 蜷川暁 (神戸大学、私の左隣)・矢木宏和 (名市大、向かって一番右)・原田陽一郎 (大阪国際がんセンター、向かって一番左) − による特別シンポジウム「N型糖鎖研究の新展開」を企画し実行しました。

109題のポスター発表中90題が大学生・学部生・高校生によるもので、その中から15題の優秀発表賞を専門家の先生に選んでいただき、表彰しました (写真右)。

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盛況ですごく良い会だったとのお言葉を多くいただきました。何より、若い研究者の卵達が熱心に議論しているのを見ることができてとても楽しかったです。お世話して良かった。


細胞の中の分子生物学 & 薬学会@札幌

2023年04月19日

拙著ブルーバックス『細胞の中の分子生物学』に第13刷1,500部の重版がかかりました。これで累計26,500部です。

3月末に北海道大学で開催された日本薬学会第143年会で特別講演を頼まれましたので、札幌に行ってきました。組織委員長は、薬学部時代の隣の研究室の後輩、南雅文教授です。3月27日 (月) 16時から、小胞体ストレス応答のこれまでの解析に加えて、最近 Life Science Alliance にアクセプトされた「小胞体ストレスに起因する心不全を XBP1 の構成的活性化によりレスキューできる」結果をお話ししました。好評だったようです。その夜の懇親会も対面で開催され、二次会、三次会と続き、コロナ禍がほぼ終息した感を持ちました。

それに先立ち、土曜日と日曜日に小樽を観光しました。新千歳空港から小樽駅 (写真上左) へ直行し、まず駅近くの三角市場 (写真上中)で海鮮料理を堪能 (写真上右、下左)。その後歩いて手宮線跡 (写真下中) を見ながらホテル (写真下右) へ直行しました。

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荷物を置いて散策に。港がすぐ近く、はやはりいいですね。

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小樽と言えば運河 (写真上段)。ホテルの目の前です。その周辺も回りました。

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夕方から運河クルーズへ。船からの景色をお楽しみください。
かなり遠くまで連れて行ってくれました。

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夕食は予約していた、ホテルに隣接したレストラン (写真上、最下段右) で。海を感じる奥尻ワインといただいた料理はどれも美味しかった。

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日曜日の昼は、札幌駅近くのお店でジンギスカンを食べようと思っていたのですが、1時間以上待たなくてはならないとのこと。そこで急遽、新設されたばかりのエスコン・フィールドへ行くことにしました。行きは JR とタクシーで簡単に着きました。綺麗な球場でした。ヤクルト対日ハムのオープン戦が行われていました。1塁側の内野席は満席で、3塁側の内野席で観戦しました。野球を球場で見るのは、2005年にワイリー賞をいただいた時に、松井秀喜選手が所属するヤンキースの試合を見て以来です。生ビールを飲みながらの観戦は気持ち良いですね。ただし、帰りは雨で、バス待ち行列が空いてくるのを待ち、それでも長い行列に並んでやっとこっさ帰りました。

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Otaru-31 火曜日、飛行機に乗る前に、先輩2人と後輩1人の4人で JR 特急北斗に乗って白老駅へ。席を向かい合わせにしておしゃべりできるのも、久しぶりです。



Otaru-32 土曜朝の番組「旅サラダ」で元気印の東留伽アナウンサーがレポートした白老牛を食べるのが主目的です。サーロインステーキは本当にとろけました。

その後、駅近くの、とっても広いウポポイ民族共生象徴空間を訪れて (写真中はポロト湖)、大人の遠足の終りです。

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ちょっと贅沢もした講演旅行でした。さあ、理学でのラストイヤーの始まりです。頑張らねば。


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