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久留米市で講演 & 青陵生の訪問

2022年09月11日

久留米市で開催された第64回日本婦人科腫瘍学会学術講演会に招かれて7月16日(土)に特別講演を行ってきました。難易度の調整が難しかったのですが、好評だったようです。大会長は久留米大学産科婦人科学教室の牛嶋公生主任教授です。牛嶋先生とはダラスで2年間 (1991〜1992年) 重なっていて、土曜日の夕方に日本人仲間と一緒にテニスをして夕食をともにしていました。もう30年も前の話になりますが、当時を懐かしく思い出しました。

講演後は解放されましたので、牛嶋先生の奥様にお願いして柳川に連れて行ってもらいました (福岡県版るるぶを見ても久留米市の観光案内は載っていません)。車で小1時間でしたが、前日の雨と打って変わって晴天 (やはり私は晴れ男!?)。猛暑日だったと思いますが、とにかく暑くて大変でした。まず北原白秋の生家 (酒蔵)・記念館を訪ねました (写真左)。「待ちぼうけ」等有名な歌を数多く残されていますね (写真中)。その後、柳川名物・鰻のせいろ蒸し (写真右) を若松屋でいただきました (江戸時代創業で最も有名なお店とのことです)。蒸しているのであっさりしているのかと思いきや、とても濃厚で柔らかく美味しくいただきました。お米一粒一粒にタレがしっかり染み込んでいて、満腹感が半端なかったです。

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そしてメインイベントの川下りへ。旧柳川城のお堀をめぐるドンコ船の旅です。水深は浅く、船頭さんは竹竿で操船します。まだ暑かったですが、日陰に行くと爽やかな風が吹いていました。船頭さんの歌と軽やかな語り、相席した若い子連れのご夫婦のノリも良く、40分の船旅を楽しみました。船からの景色をお楽しみください。

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この日の夕食を牛嶋ご夫妻とご一緒して昔話に花が咲き、良い気分転換になりました。

昨日9月10日 (土) には母校倉敷青陵高校の生徒さん達が京大訪問にやってこられました。2時間半ほどでしたが、陳君、池田さん、安田君に手伝ってもらって分子生物学の基礎をお話しし、実験の初歩を体験してもらいました。本日校長先生よりお礼のメールが届きました「訪問させていただいた生徒たちにとりましては、本当に貴重な経験となったと思っております。訪問後何人かの生徒に感想を尋ねると、どの生徒も目を輝かせ、大学進学、高校での学習への意識がより高まったと申しておりました。今回の訪問を必ず、今後の高校生活、ひいては今後の人生に生かしてくれるものと期待しております。」写真中央の動物学教室の中務教授は青陵高校33期生です (私は28期生)。

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3年ぶりの海外出張@モントリオール

2022年08月14日

前期の学務(講義、試験、採点、院試)が終わり一息つきました。

ブログ謹賀新年2022に記載しましたが、17th International Zebrafish Conference から Keynote Lecture を依頼され、帰国後の隔離がなくなりましたので、陳君、齋藤君とカナダのモントリオールに行ってきました。6月21日 (火) 成田空港発の直行便に乗ってモントリオールまで12時間の旅 (事前のPCR 検査も不要でした)。空港到着後の手続きもコロナ前と変わりなくスムーズで、タクシーに乗ってホテルへ。Omni ホテルのスイートルームをとってくれていました (写真左)。歓迎のマカロン付き (写真中)。15期生の玉田健太郎君が、勤務地のトロントからやってきてくれて、4人でホテル近くのレストランで夕食を共にしました (写真右)。カナダではほぼ完全に日常生活に戻っていて、感染者は出ているものの、街中を歩いている人々もレストランで食事する人々もノーマスク。私たちはちょっと心配だったので、外の風通しの良さそうな場所を選びました。ホテルの部屋で2次会も行い、楽しいひと時を過ごしました。楽しくて飲みすぎたほど。翌日3人は観光に出かけましたが、私は夕方からの講演に備えてホテルでゆっくり過ごしました。

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Conference が始まると、大会長 Lila Solnica-Krezel の挨拶があり、すぐに私の Keynote Lecture になりました (写真左)。緊張しましたが、小胞体ストレス応答の概要とこれまでの研究の歴史に半分を費やし、その後なぜ小型魚類それもメダカを使って解析するのか、その結果何がわかったかを話しました。大会プログラム委員である青学大・平田普三教授は「Keynote Lecture のお手本となる素晴らしい講演でした」と言ってくれました。この講演が終わると、後はリラックスして英語のシャワーを浴びながら久しぶりの海外対面開催を楽しみました。陳君はポスター発表を行いました (写真中)。私の講演の最後で宣伝をしておいたので、たくさんの訪問者があったそうです。大会長も私の講演に満足したとのこと、ツーショット写真を撮りました (写真右)。

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学会中はマスク着用となっていたのですが、しない人も結構いて、特にポスター発表者がマスクせずにワーっと説明するのには困惑しました。オミクロン株はもうただの風邪で、罹ったら不運くらいに思っているのでしょうね。出国前のPCR検査陰性証明が必要なのは、日本人と台湾人のみで、500名ほどの現地参加者のうちわずか15名でした。会場での食事は美味しくいただきました (写真左中)。写真右はホテルのレストランでいただいた、モントリオール名物のベーグルの上にのったスモークサーモンです。美味でした。

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バンケットでは酒ありに加えてロックバンドが登場して賑やかでした (写真左)。パンデミックが嘘のようでした。3人で (写真中)。マネージャーの Alyssa Czerwinski さんと一緒に (写真右)。

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日本はやはり便利ですね。近くに何軒もコンビニがあります。ホテルはモントリオールの中心部にあるのですが、コンビニなどなく、スーパーマーケットには歩いて20分以上かかりました。コインランドリーもなく、ホテルにクリーニングを頼むとやはり高くつきました。時々学会場を抜けて散歩しました。モントリオールは、古い石造りの建物と近代的な建物が共存する街でした。

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川があるのも京都みたいで良いですね。自転車道はよく整備されていました。走ってみたい。

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久しぶりに美術館にも行ってみました。海外出張時の楽しみの一つです。

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右下の「ブログへ」をクリックして part2 モントリオール観光編もぜひお読みください。


3年ぶりの海外出張@モントリオール - part2

2022年08月14日

学会は26日 (日) の昼までで、飛行機は27日 (月) 朝の出発ですので、日曜日の午後は観光に出ました。それまでは雨の日もあり、涼しかったのですが、日曜日はよく晴れて暑いくらいでした。まず、hop on hop off のバス (写真左) に乗り、この日はフェスティバルがあって川の方にはいけないとのことだったので、山側に行きました。モントリオールオリンピック in 1976 の名残り (写真中) がありましたし、やはりどこに行っても中華街 (写真右) はありますね。

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訪れたのは、丘の上に立つ聖ジョゼフ礼拝堂です。道路工事中で、乗合ワゴン車で近くまで連れて行ってくれました。壮大・荘厳な建物です。中ではミサが行われていました。

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展望デッキから見渡したモントリオールの街をお楽しみください。

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バスの中から見えた景色です。

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最後は Old Port に行って観光船に乗りました。ゆっくりとした船旅を楽しみました。

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夕食はホテルの近くで見つけたステーキハウスで (左)。1人分なのにこの大きさのサラダ (左から2)、3人で分けてちょうど良いボリュームでした。私と斎藤君はステーキ (左から3)、陳君はサーモン (右) を堪能しました。値段もリーゾナブルで一同大満足でした。

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また招待講演を依頼されるよう頑張ります。


謹賀新年2022

2022年01月24日

明けましておめでとうございます。コロナ禍により1年に1度の更新になっています。

新年早々オミクロン株が猛威を奮っていますが、昨年の年始の挨拶と同様に、私にとっては嬉しいニュースが舞い込んでいました。

拙著ブルーバックス『細胞の中の分子生物学』に第12刷1,000部の重版がかかりました。これで累計25,000部です。

私が大会長を勤めた一昨年6月の細胞生物学会が中止 (web開催) となり、悔しさのあまり、再挑戦させていただいた昨年6月の細胞生物学会も完全オンライン開催となりました。みやこめっせで対面開催し、京大や京都工繊大の学部生の学会デビューの場としたいという夢は叶いませんでした。つい最近、来年5月の日本生化学会近畿支部の例会長を頼まれて引き受けましたので、その頃までにコロナ禍が収束していることを願っています。

昨年は2回、米国向けオンラインセミナーを行いました。スムーズでしたが、時差により午前2時頃に終了するのはきついですね。国内向けのオンライン講演を3回行いました。

デルタ株蔓延が収まった12月に名古屋で、今年1月初めに東京で対面講演を行いましたが、やはり聴衆の顔を見ながら話できるのは良いですね。オミクロン株蔓延開始ギリギリのタイミングで1月中旬に AMED-CREST の領域会議が東京で開催されました。旧知の面々が多数参加していながら、会議が終了するとデパ地下で弁当を買ってホテルの部屋で独り食べるのは寂しいものでした。

オミクロン株は上がるのが早いが、ピークに達すると下がるのも早いというので、2月中の収束を期待しています。次の講演は3月下旬の群馬大です。ちょっとした観光もできてブログを更新できたら良いなと考えています。

1月12日にメールが来て、the 17th International Zebrafish Conference での Keynote Lecture を依頼されました。2007年にメダカを使った研究を始めてから15年、遂にここまで来たか、という感慨を持って受諾しました。6月にカナダのモントリオールに来て欲しいとのこと (海外の方達はオミクロン株に対して楽観的なようです)。行けるかどうかは帰国後の隔離期間によりますね。その翌週には東京で開催される細胞生物学会のシンポジウムで話さなければなりませんし講義もあります。

故郷倉敷の英雄故星野仙一氏 (倉敷商業高校のエース) の記念館が昨年11月末で閉館となるというので、法事で倉敷に帰った時に初めて訪れました。右下は母親に初めて買ってもらってとても大事にした、当時としてはかなり高額のグローブです。時の流れとはいえ、寂しいものです。

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論文の方は、Ginto George 君の eLife 論文 2020 の続きを eLife に Research Advance として出すことが出来ました。糖タンパク質の糖鎖依存的分解経路に関与する酵素群 (EDEM2がM9→M8B、EDEM3/1がM8B→M7A) を生化学的に証明することができ、長年の論争に最終決着をつけることが出来ました。Ginto はよく頑張りました。今は英国に渡って研究を続けています。

今年は、このレベルの論文を3つ出すことが目標です。

 


謹賀新年2021

2021年01月10日

明けましておめでとうございます。

新年早々、首都圏に緊急事態宣言が発令され、京阪神もかと、新型コロナウィルスが猛威を奮っていますが、私にとってはちょっと嬉しいニュースが舞い込んできました。

拙著ブルーバックス『細胞の中の分子生物学』に第11刷 1,000 部の重版がかかりました。これで累計 24,000 部です!


昨年の緊急事態宣言発令後は、夏までに開催予定のほとんどの学会が中止・延期となり、秋からの学会はオンライン開催に移行したために、出張は2回だけとなりました。オンライン講義の準備はとても大変でしたが、なんとか慣れ、オンライン試験も実施できました。例年4回行われる研究室内飲み会(新歓、院試激励、研究室旅行、忘年会) に替えてオンライン飲み会を2回行っただけでした。一方、教授室では1人きりですので密にならず、論文執筆に注力することができました。

宣言前ですが、糖タンパク質の小胞体分解において、第一段階の糖鎖刈り込みに関与すると報告したEDEM2 (2014年09月03日 のブログ参照) は、既報通り単独ではマンノシダーゼ活性を示さないのですが、TXNDC11 というチオレドキシン・タンパク質とジスルフィド結合により複合体を作ると M9 → M8B の刈り込みを実行することを証明することができました。インド人留学生の Ginto George 君と蜷川君がよく頑張ってくれて、長年の論争に終止符を打つことができました。この分野のエキスパート Ron Kopito は “Thank you for bringing this important paper to my attention and congratulations on solving this long-standing puzzle!” とコメントしてくれました。

これを受けて、依頼されて BBA-general subjects に Mechanisms of productive folding and endoplasmic reticulum-associated degradation of glycoproteins and non-glycoproteins という総説を執筆しました。蜷川君がよく調べてくれ、昨夏の猛暑にへばりながらも、引用文献総数 349 という大作、包括的な総説にまとめあげることができました。ゲラ刷り校正前の段階で読んでくれた Jeff Brodsky (ERAD の命名者) が "your BBA review--fabulous! It is rare that one gets to read an article (or is given the space) that so thoroughly outlines the work in our field. Thank you for doing such a great job on this review. I will make sure all my people read it!" というとても嬉しいコメントを送ってきてくれました。

秋には、遂に、抗精神病薬オランザピンが稀に引き起こす副作用ー糖尿病ーの発症機構を解明して論文発表と共にプレス発表することができました。

https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2020-12-02-0


山口県の臨床医である長嶺敬彦先生から解析依頼があったのが 2007年。途中 2013 年に1報出しましたが、蜷川君がよく頑張ってくれ、かなり手応えのある論文にすることができました。

調べるとこの論文が、私が小胞体ストレスの研究を開始してから記念すべき100報目でした!

今年もどしどし良い論文を出したいと思っています。


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