研究内容

森教授 2023 慶應医学賞受賞

京都大学大学院理学研究科を定年退職する最終年度に、慶應医学賞を受賞することができました。第28回と比較的若い賞ですが、受賞者10人が後にノーベル賞を受賞している権威ある賞です。外国人1人、日本人1人が受賞します。https://www.ms-fund.keio.ac.jp/prize/

今回のお相手は、2013年に第1回のブレークスルー賞を受賞され、私のブレークスルー賞授賞式に来てくださった Napoleone Ferrara 博士です。血管内皮成長因子 VEGF を発見され、それに対する中和抗体を用いて様々ながん、および、成人の失明原因の大部分を占めている加齢性黄斑変性に対する治療法を確立されています。奥様の千佳様は大阪出身の日本人で、6年ぶりの再会です。

授賞式は11月9日 (木) に慶應大学の信濃町キャンパスの北里講堂 (北里柴三郎先生は慶應大学医学部の初代学部長だそうです) で開催されました。授賞式は厳かに執り行われました。

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受賞講演はたっぷりの1時間。10月末から博多での生化学会、北京でのカンファレンス (11月3・4日) と出張続きで、おまけに同時通訳がつくということで、発表原稿を事前に送らなければなりませんでした。北京往復の飛行機の中や帰りのはるかの中などを使いながら、できたところから原稿を送り、ギリギリ間に合った!という感じでした。U P Rに出会った頃から現在までの研究成果に加えて ”My optimistic future plan” というタイトルで初めて大風呂敷を広げた講演をしましたが、好評だったようです。授賞式後に記念レセプションがあり、楽しく歓談させていただきました。早めに終わりましたので、ホテルのバーで、Ferrara ご夫妻、参加してくれた吉田秀郎氏ともう少し飲みました。

翌日には、薬学部長主催慶應医学賞記念シンポジウム2023「細胞応答から読み解く生命現象」に招かれました。これまで、慶應医学賞は医学部 (信濃町キャンパス) の行事という感じで、今回も Ferrara 博士は信濃町キャンパスでの「慶應医学賞受賞記念シンポジウム2023」に招かれています。今回初めて、有田誠薬学部長が主催された記念シンポジウムが薬学部のある芝共立キャンパスで開催されました。大学院生3人と若手教員1人による口頭発表の後、私が基調講演「⼩胞体ストレス応答の分⼦機構解明における突破⼝」をし、昨日には話せなかった諸発見の裏側をお話しました。最後にお悩み相談的な「研究者として、君たちはどう生きるか」と題したRound Table Discussionが行われました。200名を超える参加者で大盛況だったとのことで、お役に立てたようです。

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