研究内容

CSF論文賞  2010   受賞

 pXBP1(U), a negative regulator of the unfolded protein response activator pXBP1(S), targets ATF6 but not ATF4 in proteasome-mediated degradation. H. Yoshida, A. Uemura and K. Mori, Cell Struc. Func, 34, 1-10, 2009.

がCSF論文賞を受賞しました。

森教授 2012 上原賞受賞

上原賞は、生命科学の栄養学、薬学、基礎および臨床医学、社会医学、東洋医学で顕著な業績を挙げ、引き続き活躍中の研究者に贈られる大変名誉ある賞です。

上原記念生命科学財団は、大正製薬株式会社社長および会長として多年同社の経営にあたり今日の同社発展の礎を築き、また国会議員として就中国務大臣科学技術庁長官として科学振興に尽力された故上原正吉氏の足跡を記念するとともに、大正製薬株式会社の創業70周年記念事業として初代理事長故上原小枝氏首唱のもとに、「医薬品の開発をはじめとする生命科学に関する諸分野の研究を奨励しもって国民の健康と福祉の向上に寄与する」ことを目的として、昭和60年2月に設立されました。

文化勲章を受賞された故富永直樹先生作製の金メダル(上原正吉氏像彫)を頂戴いたしました。

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森教授 2013年度 朝日賞受賞

朝日賞は、1929年(昭和4年)に朝日新聞創刊50周年記念事業として創設され、学術、芸術などの分野で傑出した業績をあげ、わが国の文化、社会の発展、向上に多大の貢献をされた個人または団体に贈られる格式の高い賞です。歴代受賞者の顔ぶれを見れば、そのすごさは一目瞭然です。
http://www.asahi.com/shimbun/award/asahi/winners.html#winners2012

bronzu 2013年度の朝日賞は次の3個人1団体(計4件)に
                   決まりました。
◇宝塚歌劇団
 宝塚歌劇100年の日本の舞台芸術への貢献
◇仲代 達矢さん(俳優)
 長年の俳優活動と後進育成による演劇・映画界への貢献
◇小阪 憲司さん(メディカルケアコート・クリニック院長)
 レビー小体型認知症の発見
◇森 和俊さん(京都大学教授)
 小胞体ストレス応答の解明

1月1日の朝日新聞で発表され、1月30日に贈呈式と祝賀パーティーが東京都千代田区の帝国ホテルで開かれました。
受賞者には、正賞のブロンズ像(1988年度朝日賞受賞された彫刻家佐藤忠良作)が送られました。

nakadai 祝賀パーティー前に、仲代達矢さんに両親とご挨拶することもできました。私にとっては、ずっと平清盛のイメージです
といったら、お付きの人と一緒に笑って下さいました。若い方には通じませんが、昭和47年にNHK大河ドラマの10作
目として放映された吉川英治氏原作の「新・平家物語」で主役を演じられたのです。過去の大河に出演した主役クラスが
顔を揃え、豪華なキャスティングとセットが話題になりました。中学生だった私にも強く印象が残っています。

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またとても有り難いことに、多くの方が祝賀パーティーに出席してくださいました。

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大学時代の恩師・川嵜敏祐・伸子先生ご夫妻

先輩(高橋典子教授)・同級生(黒坂光教授)・後輩(岡昌吾教授)


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HSP研究所 由良隆所長・柳秀樹主席研究員   三原勝芳教授・遠藤斗志也教授
川原哲史博士・土師京介博士・尾川直樹博士   吉森保教授・大隅良典教授 (2008年度朝日賞受賞)
                       田口英樹教授・水島昇教授

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ラボ関係者・8期生小島美保子さんと11期生鍵山佳孝君が二次会に参加してくれました。

森教授  2014  ショウ賞生命科学・医学部門受賞

5月27日(火)2限目の細胞生物学の講義が終わって部屋に戻ると e-mail と FAX が届いていて、開けて見るとショウ賞財団からで、貴方と Peter Walter が 2014年のショウ賞生命科学・医学部門の受賞者に決まったと書いてありビックリ。

ショウ賞の存在すら知らなかったのですが、香港のメディア王であったRun Run Shaw (邵逸夫) 氏が 95歳の時に (2002年) ショウ賞財団を設立し、2004年から天文学、生命科学・医学、数学の3部門で顕著な業績を上げた現役の研究者に贈られている国際的な賞でした。邵氏は本年1月7日に107歳で亡くなられたという驚異の方です。

授賞式は9月24日(水)に香港で行われますが、23日(火)の夜に歓迎の夕食会があり、25日(木)に香港大学で受賞講演をし、香港科学博物館で26日(金)に開かれるパブリックフォーラムにも参加して欲しいと書かれていました。香港は初めてなので楽しみにしていましたが、そこにたどり着くまでにいろんな用務をこなさなければなりませんでした。まず 800 英単語の自叙伝作成(ホームページ用、最初研究についてだけ書いたら、もっと個人的なことも書けと突っ返されました)、授賞式やテレビで放映するためのビデオ撮影(香港のクルー3人が京都までやってきて7月23日24日の2日間かけて大学、研究室、祇園祭、自宅、少年剣道などの様々な場面を撮影していきました、恩師の川嵜先生と由良先生にもご登場いただきました、撮影前後の質問攻めにも対応しなければなりませんでした)、さらに 3000 英単語の自叙伝作成(本出版用)、受賞講演の原稿作成(本出版用)など結構大変でした。

香港へ行ってみると、財団の方々は例外なく良い人たちで、気持ちよく過ごすことができました。食べ物も本当に美味しいのですが、量が半端なく多くて、23日(火)夜の歓迎会ではお腹がはち切れんばかりとなり、途中から降参してしまいました。宿泊先はGrand Hyattという高級ホテルで、授賞式会場である香港会議展覧中心(1997年7月1日に香港返還式典が行われたところ)のすぐそばにあり、 窓からは海が見え、部屋の真ん中にバスタブがあるという豪華な施設でした。

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授賞式はまさにテレビの世界でした。1時間半くらいかけてのリハーサルがあり、10人着席する円卓が50個ある会場では、テレビ番組のアナウンサーかキャスターとおぼしき中年女性と俳優とおぼしき若手のイケメンが司会を務め、まずその会場に行進入場(マーチイン)するところから始まるという仰々しさでした。

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次に3部門受賞者の受賞理由説明がなされ、私と Peter の映像が大画面に映されています。

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プレゼンターは何と、香港特別行政区行政長官の梁振英氏 (デモ隊が辞めろと叫んでいた方) でした。長官はご夫妻で1時間以上この式典に出席されましたが、こんなことは珍しいそうで、それだけ香港にとってショウ賞が特別なものであるようです。

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短い受賞スピーチをしたらお役目終了。背中でクルーがとった実験風景が流れていたようです。あとは食事と、クルーが撮って編集した全受賞者紹介ビデオを楽しみました。

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香港は近代的なところと古いところの両方が見られる活気ある町でした。また訪れたいと思っています。露天で果物や肉は常温で売られ、角切りされた肉を客が素手で触ってより分けているとことを見てびっくり。

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左下の写真で、線路の上を人が歩いていますが、この線路本物で、時々列車は人を押しのけながら運行しています。香港の岩盤は固いそうで、高層のマンションが林立。夜景もきれいでした。

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