森先生について

Dr. Mori is a leading researcher in 
the field of Protein Quality Control,
   focusing on the biological and
  physiological importance of the 
Unfolded Protein Response (UPR).

mori (at) upr.biophys.kyoto-u.ac.jp


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8年ぶりの北京、4月から生物科学専攻長再び

2018年04月05日

Riken1 3月は出張&講演の繰り返しでした。6日 (火) 岡山武蔵倶楽部、8日 (木) と9日 (金) 東京で新学術会議 (このときだけ講演なし)、 18日 (日) 横浜で日本臨床腫瘍薬学会・午前に特別講演&午後にランチョンセミナー21日 (水) 夜〜23日 (金) 和光市の理化学研究所で国際シンポジウム「ER stress, glycosylation, homeostasis and diseases」・Keynote lecture、26日 (月) 金沢で日本薬学会・基調講演、28日 (水) 高松で日本生理学会・プレナリーレクチャー、締めくくりが29日 (木) 〜4月1日 (日) 北京で16th Asian Pacific Congress of Nephrology & 2018 Annual Congress of Chinese Society of Nephrology (APCN&CSN2018)・Keynote lecture でした。この間、雑誌に寄稿する和文総説の締め切りもあり、大変でした。右の写真は、国際シンポジウムに招聘された Jeff Brodskyご夫妻とGerardo Lederkremerご一家と一緒に楽しく夕食。

APCN&CSN2018からは丁寧な講演依頼がずいぶん前にありましたので、受けることにしました。29日、高松から羽田経由で北京に飛ぶ予定で、羽田発は17時20分のはずだったのですが、その時間に離陸すると北京空港に着いた頃に着陸しようとする飛行機があふれかえるので19時2分発にしろとの指示が来たとのこと。そんな、毎日のことだろう、と文句を言いたくなりますが、どうしようもありません。実は帰りの便も、同じ理由で日本発が遅れてやはり1時間以上空港で待たされました。やはり強権的ですね。そういえば、ネットニュースも朝日新聞とヤフーニュース以外はつながりませんでした。

発表は3月31日の午前8時から45分間。前日しっかり準備していたので、時間を守って無事終えることができました (写真右が講演会場)。終了後、座長と学会長はすばらしい講演だったと言ってくれましたが、聴衆の反応はよくわかりません。今回、参加者は1万1千人超で、腎臓関連だけでこれだけ集めるとは中国の力と金を見せつけられたようです。会場 (写真中) も、北京オリンピックが行われた跡地に隣接した、同時に複数の会議を行うことができる巨大なものでした (写真左が入口)。廊下で接続されたインターコンチネンタルホテルに泊まらせてくれたのですが、ホテルから会場へ行くにもエスカレーターを上がったり下りたりと途中で迷子になりそうでした。

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Beijin-4 大きな学会の目玉の一つとして講演に来てほしいという海外からの依頼は頻繁に受け取るのですが、基本的に断っています。長い時間飛行機に乗り、現地で時差に苦しみながら1時間ほどの講演をして、また長い時間飛行機に乗るのが苦痛だからです。今回ほとんど知り合いのいない大きな学会に来ても、話し相手もいなくて寂しい思いをするだけだというのを再確認することができました。ただし今回は共同研究者と論文について議論できたこと、30日に突然招かれた会長招宴ディナーで日本腎臓学会会長ご夫妻 (お二人とも岡山県玉野市ご出身) と親しくお話しできたのは収穫でした。上の写真は、このディナーでたっぷりいただいた北京ダック。大会長がカラオケ好きだそうで、残れと言われたのですが、翌朝早くからの講演ですので、早々に退散しました。皆さん、強いマオタイ酒をガンガン飲まれていましたが、私はビールに抑えておきました。寝坊したら大変です。

今回が8年ぶりの北京でしたが、先進国へと発展している様子がひしひしと感じられました。高速道路をいい車が整然と (クラクションをあまり鳴らさずに) 走っていました。街の清掃も行き届いており、地下鉄もきれいで、どこ行きはどちら側の電車に乗ればよいかわかりやすく表示されていて車内でもどこの駅にいるのか一目瞭然でした。大気汚染はやはり気になりました。後述するように30日の午後に散策した時にはよく晴れていて風もあって大丈夫だと思ったのですが、土曜日、日曜日と日が進むごとにぼんやりしてきて、特に日曜日は空港へ車で行くだけだったのですが、目がチカチカしてきました。長く暮らすのは体に悪そうです。

ただし、おもてなしの精神はまだまだです。大会のホームページに、ツアーが3つ企画されていると出ているのですが、30日のツアーに参加したいと担当者に連絡しても全く返事なし。講演に関する連絡をしてくる者に不満を言うと取り次ごうとしてくれるのですが、参加者が必要人数集まっていないとのこと。別のでもよいよと言っても、結局30日のツアーがどうなったかの連絡は来ませんでした。日本ではあり得ません。

29日の夜遅く着いたので、30日の午前中はゆっくりと過ごし、午後からホテルと会場が隣接しているオリンピック公園を (講演のイメージトレーニングをしながら) 散策しました。巨大です (写真上左、上中)。開閉会式が行われた鳥の巣スタジアム (写真上右) のそばに石の壁があり、北京オリンピックのメダリスト名が全て刻まれていました (写真下左)。ソフトボールの金メダルと (写真下中)、最近話題の伊調馨さんと吉田沙保里さんの金メダルを見つけました (写真下右)。

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31日の講演後は、やはり話し相手がいなかったので、北京市内に繰り出しました。地下鉄を2回乗り換えて天安門へ (写真上左)。今回は中へは入らず、Temple of Heavenを目指しましたが、やはり北京は広過ぎます。地図をみても、どれくらい歩いたのかわかりません。途中で中学生くらいの女の子に聞いても、思っていたのより半分くらいしか歩いていないことがわかりますし、Temple of Heavenの場所を聞いてもよく知らないようで、人によって言うことがばらばらです。適当に歩いていると小川のほとりの遊歩道に出会いました (写真上中)。さらに勘を頼りに (基本的に方向音痴なのであてになりませんが) 歩いていると Hutong (写真上右) という「千と千尋の神隠し」に出てきそうな古い町並みに出会ったりして (写真下左、下中)、最後に大きな門に行き当たりました (写真下右)。結局、Temple of Heavenには行けませんでしたが、足が棒になるほど歩き回りましたので、北京を堪能したとして地下鉄でホテルに戻りました。昼食はホテル近くにショッピングセンターでの胡麻ダレのピリ辛チキン冷麺で済ませましたので、夕食はホテルの中華レストランで牛肉料理と豚肉ダンプリングにしましたが、多量に出てきて食べ過ぎました。

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こうして帰国の途につきました。4月からは講演数がぐっと減ります。2015年に続いて再び生物科学専攻長を勤め、3日に大学院新入生向けのガイダンス、4日に大学新入生向けのフロンティア・レクチャーを行いましたが、論文執筆に戻ります。


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森研究室鍵論文

  • UPR Transducer BBF2H7 Allows Export of Type II Collagen in a Cargo- and Developmental Stage-Sp
    J. Cell Biol., 2017
  • Unfolded Protein Response Transducer IRE1-mediated Signaling Independent of XBP1 mRNA Splicing
    eLife, 2017
  • Forcible Destruction of Severely Misfolded Mammalian Glycoproteins by the Non-glycoprotein ERAD Pathway.
    J. Cell Biol., 2015
  • EDEM2 initiates mammalian glycoprotein ERAD by catalyzing the first mannose trimming step.
    J. Cell Biol., 2014
  • ATF6α/β-mediated adjustment of ER chaperone levels is essential for development of the notochord in medaka fish
    Mol. Biol. Cell, 2013
  • Induction of Liver Steatosis and Lipid Droplet Formation in ATF6α-knockout Mice Burdened with Pharmacological Endoplasmic Reticulum Stress
    Mol. Biol. Cell, 2010
  • ATF6 is a transcription factor specializing in the regulation of quality control proteins in the endoplasmic reticulum
    Cell Struc. Func., 2008
  • Transcriptional induction of mammalian ER quality control proteins is mediated by single or combined action of ATF6α and XBP1
    Dev. Cell, 2007
  • A time-dependent phase shift in the mammalian unfolded protein response
    Dev. Cell, 2003
  • XBP1 mRNA is induced by ATF6 and spliced by IRE1 in response to ER stress to produce a highly active transcription factor
    Cell, 2001
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