森先生について

Dr. Mori is a leading researcher in 
the field of Protein Quality Control,
   focusing on the biological and
  physiological importance of the 
Unfolded Protein Response (UPR).

mori (at) upr.biophys.kyoto-u.ac.jp


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謹賀新年2024

2024年01月08日

新年早々に発生した能登半島地震により多くの人命が失われました。心よりお悔やみを申し上げると共に、行方不明者の早期発見と1日も早い復興を願っております。

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そんな中ですが、1月7日 (日) に恒例の平安神宮奉納剣道錬成大会が行われ、本殿でのご祈祷に続いて、元気を被災地に届けよと、素振りと打ち込み稽古に励みました。

昨年10月末から超多忙な日々でした。ざっとご紹介します。

藤木幸夫先生が、研究題目「ペルオキシソームの創生機構と欠損症研究によるオルガネラ病概念の確立」により日本学士院賞を受賞され、その祝賀会が10月30日 (月) に博多で開催されました。長年のご苦労が報われましたこと誠におめでとうございます。

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翌日から博多で生化学会大会が開催されましたが、中座し、11月1日 (水) に北京に向かいました。福岡−北京の直行便 (大連経由で時間がかかりますが) は水日しかないからです。目的は、清華大学で開催された International conference on neurological disorders from mechanisms to therapy に出席することです。コロナ禍後初の中国です。VISA をとらなければならなくなったのが厄介です。清華大学はとても広い大学でしたが、北京はやはり空気が悪い。講演では齊藤君の無糖鎖型 Seipin の話をしましたが、好評だったようです。Anne Bertelotti と再会し、旧交を暖めました。おもてなしは素晴らしく、天安門広場、Summer Palace (共に地方からのお上りさんでとても混み合っていました)、清朝時代風のレストランと、いろんなところに連れて行ってくれました。

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11月9日 (木) の慶應医学賞受賞については、受賞リストをご覧ください。

11月12日 (日) 〜18日 (土) には、ショウ賞を出しているショウ財団主催の香港受賞者フォーラムに出席しました (私は 2014 年受賞)。Cathay Pacific で一っ飛び、VISA も不要です。元々、2021年開催として計画されていたのですが、コロナ禍のために2年延期となり、今年やっと開催されました。11月12日 (日) に今年と過去3年分の授賞式がまとめて行われ、その後受賞者達によるショーウィークの始まりです。陳君も若手研究者として選ばれて参加しました。

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Diana と Oscar という大学生が代わり代わり ambassador として付いてくれて何かと楽でした。香港人は鳩を食べるということで、財団の方に紹介してもらい、Oscar にローカルレストランに連れて行ってもらって初体験しましたが、なかなかの美味でした。

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いろんなプログラムが組まれていたのですが、私の役目はシャペロニン研究で有名な Dr. Hartl と一緒に「タンパク質の品質管理」について一般向け講演をすること、陳君のような選ばれた国際的若手研究者と朝食を1回ともにすること、他の2人の天文学賞受賞者と共に高校へ出向いて質疑応答することでした。Dr. Hartl は研究所の方なので一般向け講演にには慣れていない様子でしたたが、私は場数を踏んでいるので、噛み砕いて話をすることができ、好評だったようです。

今回も博物館等、色んなところに連れて行ってくれましたが、船から見る香港の夜景は素晴らしいものでした。

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コロナ禍が明けましたので、4年ぶりに高取山で11月26日 (日) 27日 (月) に研究室旅行を行いました。人数が減っているので、寂しいかなと思い、京産大潮田研と合同で行うことを提案したところ、30人弱が参加してくれ、体育館での運動・B B Q・2次会を楽しむことができました。金君が東京のバイオベンチャーに就職するので、その送別会を兼ねました。

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森研究室鍵論文

  • Loss of ATF6a in a Human Carcinoma Cell Line Is Compensated not by Its Paralogue ATF6b but by
    Mol. Biol. Cell, 2023
  • A Motor Neuron Disease-associated Mutation Produces Non-glycosylated Seipin that Induces ER Stress a
    eLife, 2022
  • Purified EDEM3 or EDEM1 alone produces determinant oligosaccharide structures from M8B in mammalian
    eLife, 2021
  • Antipsychotic olanzapine-induced misfolding of proinsulin in the endoplasmic reticulum account for
    eLife, 2020
  • EDEM2 Stably Disulfide-bonded to TXNDC11 Catalyzes the First Mannose Trimming Step in Mammalian Glyc
    eLife, 2020
  • UPR Transducer BBF2H7 Allows Export of Type II Collagen in a Cargo- and Developmental Stage-Sp
    J. Cell Biol., 2017
  • Unfolded Protein Response Transducer IRE1-mediated Signaling Independent of XBP1 mRNA Splicing
    eLife, 2017
  • Forcible Destruction of Severely Misfolded Mammalian Glycoproteins by the Non-glycoprotein ERAD Pathway.
    J. Cell Biol., 2015
  • EDEM2 initiates mammalian glycoprotein ERAD by catalyzing the first mannose trimming step.
    J. Cell Biol., 2014
  • ATF6α/β-mediated adjustment of ER chaperone levels is essential for development of the notochord in medaka fish
    Mol. Biol. Cell, 2013
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