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初のスコットランド、グラスゴー

2019年07月28日

6月30日 (日) 〜7月3日 (水) にスコットランドのグラスゴーで開催された “Protein Dynamics in Cancer” という国際会議に出席してきました。癌の研究はあまり進んでいないのですが、初のスコットランドなので招聘を受けました。

6月28日 (金) 4限の講義が終わった後、自宅に戻って荷物を整えて伊丹空港に向かい、20時20分発の JAL で羽田へ。空港内のラウンジで約4時間過ごした後 (長かった!)、深夜1時55分発の British Airways でロンドンに向かいました。12時間半のフライト中はよく眠れて、6月29日 (土) の朝6時半に着きました。3時間待ってインバーネスに向かい (この目的はこの後のブログで紹介します)、2時間弱のフライトで到着。タクシーに乗って、予約していたホテルに到着したのは、自宅を出てから約24時間が経っていました。日本との時差は8時間です。

6月30日 (日) ホテル (写真左) を出て徒歩で駅に向かい、午前10時53分発の列車 (写真中・右ファーストクラスを利用) に乗って目的地のグラスゴーへ。一度乗り換えましたが、車窓から見えるのはずっと牧草地というのんびりしたものでしたので、発表用スライド作成に集中することができました。約3時間の旅を終え、タクシーで会場 (主催者である Beatson 研究所) へ。グラスゴー (スコットランド) は寒くて雨という印象を持っていましたが、会議期間中はよく晴れていて、少し肌寒いという程度でした。ですが、会場内がよく冷えていて、持参した厚手のセーターが膝掛けとして役に立ちました。15時半から会議が始まり、プレナリーレクチャーと2つの short talk の後、David Ron がキーノートレクチャーを行いましたが、イントロの後は癌とは関係ない生化学的解析結果の話だったのにちょっと驚きました。1日目の夕食は Beatson 研究所内でバイキング形式でした。

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2日目から会場がグラスゴー大学 (写真下左) に変わり、ホテルから約10分間の徒歩。セッションテーマが午前・午後で変わっていき、ユビキチン、小胞体ストレス、翻訳、ポスターセッション、オートファジーの順でした。講演者は皆、膨大なデータを話すのでついて行くのが大変でした。会議期間中、昼食はサンドイッチ (いろんな種類が用意されていました) でした。

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2日目午後のセッションの最後が私の出番で、持ち時間は30分。ステンドグラスに囲まれた会場 (写真上右) で話すのは初めての経験です。招聘を受けたときはもっと癌関連のデータが出ていると期待していたのですが、そうはならず、途中経過を話した後、メダカを用いた生理的小胞体ストレスの話をしたら、面白かったと言ってくれた人が何人かいました。癌関連データの少なさをボリュームでカバーする早口トークでしたので、再び招聘されるかはわかりませんね。まあいいでしょう。

2日目の夕食は招待講演者のみが招待されてレストランにて。スコットランド人はしょっぱいものと甘いものが好きだそうです。1品目はチキンレバーのソテー (写真左)、2品目の焼いたタラにかかっているソースが本当にしょっぱく (写真中、血圧に悪そう)、3品目のデザート・ケーキは本当に甘かった (写真右、体重に悪そう)。夕食後、誘われて元チャーチ内のバーへ。現地の研究者に勧められてウィスキーをストレートでいただきました。強かったですが、美味しかったです。

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3日目の夜は、ホテルの向かいの元チャーチ (写真左) 内のレストランでバンケット。豪華な内装に (写真中・右)、民族音楽のお迎え (一番下左)。

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1皿目は前菜3種盛り (写真左)。2皿目はチキン (写真中)。内部に詰め物がしてあって見た目以上にボリュームたっぷりでしたので、3皿目のパンナコッタ (写真右) には手が出ませんでした。

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料理が終わると、音楽とフォークダンスの始まり (写真中・右)。私はこの辺りで退散しました。騒々しい中での英会話は苦手なのですが、short talk 者の中に日本人 Beatson 研究所員がいて、楽しくいろんなお話ができ、とても助かりました。

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「ブログ」をクリックして「初のスコットランド、インバネス」と「初のスコットランド、エディンバラ」もお読みください。

 


初のスコットランド、インバネス

2019年07月28日

ネッシーがいるというネス湖はスコットランドにあることをご存じでしたでしょうか。この招聘を受けた時にネス湖に行ってみたいと思い、手段を探して、ネス湖に最も近い街インバーネス (グラスゴーよりかなり北に位置) へロンドンから直行便が出ていることを知ったのです。インバーネスに着くとタクシーでホテルへ。チェックインには早かったので、荷物だけ預けて街へ繰り出しました。この日はよく晴れていて蒸し暑いくらいでした。日頃の行いがいいからでしょうか。インフォーメーションセンターで情報を集めてチケットを購入。観光バス (写真左) に乗ってドッチガロッチへ (写真中)。そこから観光船 (写真右) に乗り込んでネス川からネス湖へ。

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ネス湖はとても細長く (南北に38 km)、水深も近くの海より深いとのことです (写真左:行き:ネス川からネス湖へ、写真中:帰り:ネス湖からネス川へ)。もしいたとしても、これではネッシーは見つからんわ、とちょっと納得。子供達がカヌーの練習をしていました (写真右)。

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約1時間の船旅の後、上陸して、廃墟となっているアーカート城を見学しました。インバーネスの天気は良かったのですが、船上でだんだん雲行きが怪しくなって雨が降り出し、アーカート城見学の際には冷たい雨がけっこう降りました。傘はスーツケースの中に入れていたので、フード付きのウィンドブレーカーでしのぎましたが、風邪を引かないか心配ではありました。最高の景色でなかったのはちょっと残念でしたが、いくつか写真をアップしておきますので、お楽しみください。

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ガイドブックには、ネッシー目撃情報やネッシーグッズが得られるネス湖エキシビション・センターやネッシーランドが近くにあるように書いてあるのですが、尋ねると3マイルも距離があってタクシー会社も一つしかないとのことで断念。ちょっと心残りでした。アーカート城見学時間が2時間で4時半に迎えの船がくるはずだったのですが10分以上遅れ、そのせいで最終バスに間に合わず、タクシーを呼んでもらう羽目に。でもスコットランドのタクシー運転手は全般的に親切で、値段もリーゾナブルでした。スコットランドでは基本的にチップは要らないとのことですし、キャッシュレス社会になっていて、現金はほとんど使いませんでした。その夜は、ホテル内のバーで簡単に夕食 (チキンウィングとポークリブ) を済ませました。夜の10時過ぎまで明るく (逆に冬は3時か4時で暗くなるとのこと)、バーは深夜1時まで開いていて、土曜日のせいか多くの若者が飲んで騒いで、騒々しい一夜でした。

翌朝の朝食後 (写真上左) が伝統的なスコットランド朝食だそうで、これを毎日いただきました)、街中を散策。インバーネスは、ネス川を見下ろすインバーネス城 (写真上中) を中心とした緑あふれる穏やかな街という印象を持ちました。街のいたることろにオブジェが置かれていました (写真上右)。

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初のスコットランド、エディンバラ

2019年07月28日

会議は水曜日の午後1時過ぎに終わりました。日本行きの飛行機は早朝の出発ですので、もう一泊必要です。そこで、首都のエディンバラに行くことにしました。タクシーで鉄道駅に行くと、2時発の列車に間に合い、40分ほどでエディンバラに着きました。駅構内に荷物を預かってくれるところがあり、身軽になって駅のすぐ近くにある、ロイヤル・マイル「エディンバラ城からホリルード宮殿までの石畳の一本道」を中心に3時間ほど歩き回りました。天気はすごくよかったです。エジンバラ城 (写真下左) はとても大きく (写真下中)、下から見上げた写真は撮れませんでしたが、街を見下ろす雄大なお城という感じでした。若い衛兵達が守っていました (写真下右)。

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狭くて急な階段を上ると (写真下左)、街中を見渡せました (写真下中・右)。

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遅い昼食として、名物のフィッシュアンドチップスをいただきました。大きな白身魚 (けっこうホロホロ) が2つも出て来たので、お腹いっぱいです (写真下左)。ビールとはよく合いますね。いろんな写真をアップしておきますので、お楽しみください。アダム・スミスの銅像も (写真下右)。

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裁判所? (写真下左)、聖ジャイルズ大聖堂 (写真下中)、鉄道駅 (写真下右)。

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クイーンズギャラリー (写真下左)、ホリルード宮殿 (写真下中)。

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エジンバラ博物館 (写真下左)、ピープルズ・ストーリー (写真下中・右) これも博物館です。

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駅からタクシーで空港近くのホテルへ。7月4日 (木) 朝8時発ロンドン行きの飛行機に乗るので早起きして空港へ。そしたらロンドンから羽田への直行便が 何とsuspended になっていると言われました。1時間半ほどのフライトでロンドンに着くと、キャンセルになったと告げられました。代替として1泊して翌日帰るか、フランクフルト経由にするかと言われ、早く帰りたかったのでフランクフルト経由で羽田に向かうことにしました。しかしながら、羽田着が午後3時の予定で金曜日4限の講義に間に合いません。教務に休講としてもらうようメールしました。とても残念です。日程を欲張りすぎたのかもしれませんね。フランクフルトでの乗り継ぎも大変でしたが、おかげで、このブログを書き、安藤百福賞大賞受賞の代わりに依頼された原稿のほとんどを書くことができました。会議の前後はちょっと早い夏休みだったかな。


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